いつから自分の殻に閉じこもることを覚えたのか、定かではないんだけど。今から思えば、明らかにウツだったと思う。いわゆる軽ウツってやつ。精神的にどん底まで落ちて、それでも這い上がってきた後に、それは始まったように思う。
20代後半は本当に悪夢のようだった。常に悩んでいたり落ちているわけではないけれど、楽しい、嬉しい、ハッピーな瞬間の後には、必ずと言っていいほど不安が押し寄せてきて。自分の心なのに、まるっきりコントロールできなかった。自分の中に、自分がもう一人いて、常に別の視線がある。何かあると必ず二人目が顔を出す。それは、浮かれている自分の足を引っ張る自分だったり。逆に泣きそうになって逃げ出そうとしている自分を、大丈夫だから!って押さえてる自分だったり。誰だって不安になることもあるし、それを自分でなだめて克服することも多々あるけど正直、異常だった。いや、当時はそれを異常だと思ってなかったし、誰でもそういうものだと思っていたけれど今になってみて思う。やっぱ、普通じゃないでしょ。だって、今、二人目なんていないもん。自問自答はすることもあるけどさ。
人間不信。日本人恐怖症。それ以上に、この状態を克服できるのかという自信のなさ。何より怖かったのは、ある日、ふと思い立って、死んじゃうんじゃないかってこと。考え疲れると、それまで考えて出した結論を無視して動いてしまう癖があるから。あーもうめんどくさい!って駅のホームで身体が前に出そうになったことも何度か。
それが、いつからだろう。まったく気にならなくなったのは。まぁ、実はその前から、もちろん今でも、ホームで一番前には並ばないんだけどね。なぜなら、突き落とされたくないから。敵の多い仕事をしている親を持ったせいもあるし。私には理解の出来ない思想がらみだから、理屈の通らない相手だし。
って、また話がそれてしまった。。。きっと、落ちたままだったら、暗いままだったら別にそれが普通になったんだと思う。だけど、自分を受け入れてくれる人たちがいて、それが不思議で、でも嬉しくて。
今度こそ大丈夫って思いながら、何度も前に進もうとするから、揺り戻しがきちゃったんだろうなぁ。今年のはじめ、前の会社に派遣されたとき、新しい人たちに囲まれても平気だった自分。すごく仲良くなりたい、彼女とは通じ合えると思えた子との出会い。その子もそう思ってくれて、しかもそれを表現してくれた嬉しさ。たぶん、その辺からちょっとずつ自信が戻ってきた。
今の会社でも、別に相手を見極めようとしてしまうこともなく、みんなの中に溶け込めた。自分のこと、家族のことをたくさん話してくれて、私の話も親身になって聞いてくれるお姉さんのような人との出会い。(もうホントに今の部署に派遣されて良かったと思うくらい、素敵な出会いがたくさんある!)
あー、すごいじゃん。私、もう大丈夫だ。ちゃんと自分の力で克服した!ってすごく嬉しかった。
だけど最近、とても強く思うのは。ここまで来る間、私が近づいていっては、また離れ、行ったりきたりしていても、戻ってくればいつでも受け入れてくれた、たくさんの友達、上司、同僚たちがいたから元の自分に戻ってこれたんだなぁ・・・って。本当にありがたいなぁって思う。あきれられても、見捨てられても何も言えないような身勝手さで過ごしてた。自分のことで精一杯で、自分のことしか考えてなかった。今、こんなに強気でいられるのも、楽しく過ごしていられるのも、やっぱりその人たちがいてくれたからだと思う。
本当に、ありがとう。これからも、よろしく。みんな、大好きです。
そして、いつの日か、自分のことも好きだと胸を張って言えるように。がんばれ、自分。いつかではなく、今、笑うために。
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