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言葉の壁。

会社に韓国人の女の子がいます。もう10年近く日本に住んでいて日本語もペラペラです。正直に言います。一緒にいるとかなりイラつきます。文句しか言わなかったり声が小さかったり。人が嫌がっていても引き下がらなかったり。でも嫌いなわけじゃないんです。ちょっと鬱陶しいと思う時があるだけ。

そんな彼女が今日上司に怒られました。いや、怒られてるのはいつものことなんだけど。頑張り屋さんなんだけど、それは上司も認めてるし、だからこそ何度も言うんだとは思うんだけど。たぶん上司も時々イラッとするんだと思う。注意してるうちに相手の態度を見てたら口調がきつくなってしまうことってあるでしょう?そんな感じ。でも仕事をしていく上での専門知識だったり社会人としての常識だったり今さら言ってくれる人もあんまりいないんじゃないかなってことなので隣りで聞いている私も特に口を挟むことはしません。彼女もそう簡単にへこたれる子じゃないし。

だけど今日のはちょっと辛かったと思う。たぶん彼女もいつも気になって自信を持てずにいることを指摘されて、しかもいつも以上にきつい言われ方をしたから。いつもは丁寧に教えてくれる上司も、最後にはちょっとばかりキレ気味に。まぁ、正直「そんなこともまで言わなきゃ分かんないのかよっ」な心境だったのでしょう。

しばらくして彼女が席を立ち外に出て行きました。気になって後を追ってみると案の定トイレに逃げ込んでました。なかなか出てこない彼女を無理矢理呼び出して外に連れ出し、上司には一言メールを入れスタバで休憩。30分ほど話をしました。

なんかねぇ・・・切なくなったよ。海外で働くってそういうことなんだなぁって思った。彼女があまりにも日本語がペラペラなので、彼女に言葉の壁があることを忘れてしまっていた。そして、日本語ってホント難しいなぁって思った。

上司に怒られたことよりも、自分が不甲斐なく感じてしまっている彼女。自信をなくしてしまったみたいだった。これまで自分が良いと思ってやっていたことはすべて消さなきゃダメ?とまで言い出してしまう始末。

日本人でも日本語の使い方は難しく、メールというツールは便利な分、いっそう気を遣わなければいけないものなんだってことを話した。彼女の経歴では今までそれほど言葉に気を遣う場面がなかったようで。これからこの業界でやっていくにしても、どの業界に行くにしても、日本で働いていく限りはずっと言葉に気を遣っていかなければならないし失敗しながら学んでいくしかないんだと思うよって。

なんでもかんでも訊いてしまうのはよくないけれど、訊かなければ分からないことまで自分で抱え込んでしまうのは良くないし、まずはその区別がつけられるようになろうねっていうことで落ち着きました。

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