以前は読書家を自認してたはずが、ここ数年はなんとなく本を読めなくなってたんだけど。読んだとしてもノンフィクションばっかりで、特に海外生活のエッセイとかが多かったかな。それが、このところまた小説をよく読むようになったのです。通勤もしてないのにね。とは言うものの、あんまり心に残る物語には出会えていなくて。映画化もされるらしい阪急電車はけっこうジーーンときたけれど、あとは何を読んだかも忘れちゃったぐらい(ハハ。
そんな中、個人的事情によりだいぶ入り込んでしまい、一気読みした小説がコチラ。
さよならドビュッシー (宝島社文庫)中山 七里 宝島社 2011-01-12by G-Tools |
ミステリーとしてももちろん面白かったけど、最初のレッスン風景がね、何と言うか・・・ズドンと来ました。私、レッスンに行くまではものっすごく憂鬱だったけど、レッスンを受けている間は楽しくて仕方なかったから。どんどん変わっていく自分の演奏にアドレナリン大放出で、レッスンが終わるといつもより饒舌になるぐらい。
またレッスン受けたいなと思いつつ、先生を探すところから始めないとなー、いやその前にピアノ買わないと・・・でもピアノ買っても置く場所ないし・・・のループに嵌ってるところなので、読後は切なさ倍増でした。
※著者の中山七里氏の息子さんが音高生だそうだけど、音楽をやっている人でも演奏風景など全く違和感なく読める描写です。
ちなみに、私がドビュッシーで一番好きな演奏家は、Jacques Rouvierです。
ドビュッシー:ピアノ作品全集ジャック・ルヴィエドビュッシー コロムビアミュージックエンタテインメント 2005-06-29by G-Tools |
この作品全集は、作中に出てくるアラベスク・月の光とも入ってるし、私の大好きな喜びの島も入ってるから個人的にもお気に入り!とか言いつつ、このCDどっか行っちゃったんだよねぇ・・・MP3にもしていなかったみたいだし、もう一回買うかなぁ。
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