夕方、ガーシュウィンを聞いてフラッシュバックした記憶のこと。
某大学の入試の時のお話・・・5、6人の先生たちの前で課題曲を全部弾き終わった後、軽く雑談っぽくなったんだけど最後に「何か質問ある?」って訊かれて「いえ、大丈夫です」って答えたら「あ、私はあるよ」って言い出したおじいさん先生がいて。
「日本でもガーシュウィンは人気あるの?」
「いえ、もちろん好きな人はいると思いますが、音大ではあまり彼の曲を選ぶ人はいないです・・若い人やジャズを好きな人は弾いたりしますけど、特に年配の教授は好ましく思わないみたいです。実際、私の先生には本気でその曲で試験を受けるのかと何度も言われました。」
「私は年配の教授だけど、ガーシュウィンが好きでね(笑。それに、キミがこの曲がとても好きだということも分かったよ。とても楽しそうだったし、聴いているこちらも楽しくなったよ、ありがとう。それから、合格おめでとう!」
という、素敵なやりとりがあったのでした。
何しろ、さほど広くない部屋で、ピアノから1mぐらいのところに先生たちがズラリと並んでいて、私がガーシュウィンを演奏し始めたら、かかとを踏み鳴らしたり、膝の上に置いた手でリズムを取り出したり、そりゃあ弾いてて楽しくもなるって。
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