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効率が是ではない時もあると思う。

いきなりですが、私、仕事に対する自信は常にゼロです。顔つきなのか態度なのか、何かにつけ割と自信たっぷりに見られますが、実はこれまでのどのお仕事でも自信があったことなどありません。特に今の仕事は、私の苦手な数学・物理学の世界であり、さらに大の苦手な3Dの世界でもあり苦手意識は生半可なものではありません。なので、関わる全ての相手から吸収すべきことがあり、いつでも学び教わる気持ちでいるわけです。それなのに、いかに楽をするか、いかに利益を残すかということしか考えていない人が多すぎて困っています。

ひとつ前のプロジェクトでのこぼれ話をつい最近耳にしました。その仕事を取ってきた人が自社の幹部に怒られたそうです。「こんな仕事取るな、断って来い!」これしか利益の出ない仕事、しかも扱える人間が社内にいないのに取ってきてどうするんだ、と。そこでその人の先輩が「概算表を書き換えろ、この3倍利益が出るように見せろ」と指示を出し、扱える人間がOBにいるからということで連絡をとりクライアントにもその価値を理解させ、外野の野次を物ともせず受注してしまったそうです。

実際に仕事が始まった時にそのプロジェクトを任された後輩には「利益のことは一切考えなくていいから、すべてOBの言う通りに動け」と言い放ち、そうこうしている間に、最初に茶々を入れた幹部はどこかへ転勤になってしまいました。結果的にクライアントも大喜び、新しくやって来た幹部も大喜び、今後は自社の宣伝として使いたいということで、会社の役にも立てたようです。

その「先輩」のような、いい物を作るためには利益を度外視した多少の強引さも必要なはずの職種なのに、目先の利益のことしか考えず、さらには手間も惜しむのならば、効率化が是である分野への転職をお勧めしたい。いや、まぁそういう「いい物」を作る仕事はそうそう回ってこないらしいので、仕方ないっちゃ仕方ないんだけどさ。

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