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閃輝暗点。

怒涛の病院通いが一段落したので自分用にメモ。前回MRIを受けた時期を忘れてしまい、ブログにも記録をしていなかったので今回はちゃんと残しておこうと思います。

事の始まりは7月8日。左眼の端っこの視野が真っ黒になりました。目は見えているけれど左の端だけが黒い。視野検査のように自分の手を前から少しずつ後ろにずらしていくと左手の方が先に見えなくなる。それが5分ほど続きました。その時はPCの画面に向かっていたのだけど、窓が後ろにあり画面の半分ほどに反射している状態で、左端が黒くなる前に、注視点が太陽を見た後のように目の前に光が見えてジャマだなぁと思ったのが最初だったのだけど、それは画面の向こうに光を見ていたせいだと思っていました。その後黒くなってきた時は眼科に行くべきかと迷ったんだけど、目薬つけたら治ったので(←今から思うとたまたまタイミングが合っただけ)そのままにしました。

次に起きたのは7月13日の朝。一度起きてダーリンの朝食を準備してから見送った後、ソファでゴロゴロしていたのだけど、やっぱりもう少し寝ようかなと思ってベッドへ移動したものの眠れなくてスマホでニュースを見ていたら、同じく注視点にまぶしい光があって邪魔だなぁと思ってしばらくすると左眼の端に捻れたキラキラが動き始めました。今回も5分ほど。ただ症状が前回と違ったし眼が原因ではないのではないかと思い、当然のことながらネットで調べてみたら閃輝暗点という言葉にぶつかり、Wikipediaの画像を見るとまさにコレじゃん!というものだったのですが、『中年の場合で、閃輝性暗点だけあって、その後に頭痛を伴わない場合は、まれに脳梗塞、脳動静脈奇形、脳腫瘍や、血栓による一過性の脳循環障害が原因である可能性がある。』と書いてあり怖くなったので近所の神経内科に電話をしました。ちょうど翌日が予約制専門外来の日だったので予約をお願いしようと思ったら今から来てもいいですよと言われ、急いで行ってきました。

閃輝暗点と思われること、頭痛が起これば偏頭痛と言えるのだけど、起こらないのであればきちんと検査をした方がよいとのこと。そのクリニックには設備がないので大学病院を紹介してもらうにとどまりました。翌朝、紹介状を持って大学病院へ。前日のクリニックと同様、閃輝暗点の典型であること、続けて頭痛が起こる方が例が多いこと、それがないのであれば原因を特定できるか分からないけど、まずは尿検査・血液検査、それから眼科で眼が原因である可能性を診断してもらい、さらに頸部血管エコー、脳+脳血管+頸部血管MRIを撮ってもらうことになりました。MRIを撮るのに必要な疑われる診断名は一過性脳虚血発作、一過性黒内障としておきますとのことでした。

その日のうちに大学病院内の眼科へ行き、眼にはまったく異常がないことを確認し、眼は症状として現れるだけでそのものに原因がないことも多く、その後ろで神経がつながっている脳の症状が眼から見えているのではないか、頭痛がないとしても血管が何かの拍子に収縮した時にそのような症状が現れることもあるので、あとは神経内科の方でさらに検査をしてもらってくださいとのことでした。MRIとエコーの検査は翌週に予約をし、診察はさらにその翌週。そのあたりで緊急性はないってことなんだろうなとぼんやりと思いました。

検査2日前、3回目の発作です。光がチカチカした後、今度は左眼の真ん中辺りに捻れたキラキラが20分ほど動いていました。この時もスマホを見ていたのでブルーライトが誘発しているのかしらとチラリと思いました。大学病院の診察の時に左側に見えるけれど右眼で見ても同じものが見えるか確認するように言われていたので右眼だけで見たところ、まったく同じ症状でした。眼をつむっても同じなのでそうじゃないかなとは思っていましたが、右眼だけで見た時に症状がなければ眼が原因だと思われるけれど、症状があるのであれば脳が原因ということになるので気が重くなりました。しかも時間が長くなっているので悪化しているのではないだろうかと不安も増してきます。

そして検査当日。よりによってこんな日にいつもの頭痛のひどいバージョンが起きていて這うようにして病院にたどり着いたところ、検査だけの予定が別の医師による診察も受けることになりました。本来は午前(エコー)と午後(MRI)に分かれて検査する予定だったのだけど、エコーを終えた後、診察が入り、そこでの問診の結果、MRIだけではなくCTと追加の血液検査も受けることになりました。結果としてはそのおかげで原因が想定できることになったので良かった上、検査までの待ち時間は看護室に寝かせてもらえるし、診察も医師の方が来て看護室で診てもらえたり、緊急扱いでMRI検査の時間を早めてもらえたり、検査室への往復が車椅子になったり、採血も(本来は採血センターがあるのだけど)看護室でしてもらえた上にその日のうちに結果を教えてもらえたりと好待遇でした。

その追加分の血液検査の結果を見て、今回診てくれた医師は頭痛に関してのみ発言をすることになっているのか、(MRIの画像も見た上で)原因は見当たらないとの結論だったのだけど、私自身が気になったのは凝固系の値。診察が終わって帰宅前に自分で検査結果を確認したので、日を改めて、紹介元の神経内科へ行き、その話をしたところ、確かにこの値は閃輝暗点・頭痛どちらの原因にもなり得るということ。服用中の薬を伝え、出来ればやめた方がいいのではないかという話になり、処方してくれている医師に別途相談した結果、神経内科の結論が出るまでは服用をストップしましょうということになりました。

翌週の大学病院での診察でも、MRI画像やエコー画像には原因となりそうな箇所は見当たらず、やはり薬の影響と考えるのが妥当ではないかということになりました。すでに服用をやめていることを伝えると、それで今後発作が出なければそれが原因だと確定して良いでしょうということでした。もし今後も症状が出るようであれば、痛みが無くても偏頭痛の薬を服用することも手段として考えられるそうです。紹介元へ報告書を書いてくれたのでその書類を持って診察に行って相談したところ、意外と早く値は変わるものなので1ヶ月後ぐらいにまた血液検査をしてみましょうということになりました。

もし検査当日に頭痛が起きていなければ、もしくはガマンできるレベルであれば、その日の診察も追加の血液検査もなく、原因は分からないまま薬を飲み続けていたと思うので(最初の診察で服用していることを伝え忘れたので最初の血液検査では凝固系の項目にはチェックが入っていなかったけれど、次の診察で伝えようとは思っていました。なので、二度手間になってしまうけれどそこで血液検査をしたと思うし、少し時間がかかっても薬の影響の可能性には辿り着いていたとは思うけど、飲み続ければ飲み続けただけ血栓ができる可能性は高くなっていたはず)、痛みはないに越したことはないけれど、まぁ今回に限ってはラッキーだったのかなと思いました。検査センターの受付で立っていることも出来ずしゃがみ込んでしまい、今日の検査とは関係ない症状なのだけど、頭痛のあまり朝は吐いてきたし今は手も足もしびれていると訴えたので、驚いて色々対応してくれた看護師さんのおかげです。

20日の発作以来、今のところキラキラが見えることはないので、これで確定となるといいなぁ。

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