前回の富山旅行に続いての北陸シリーズ(?)は金沢。
名古屋駅からは特急しらさぎで3時間ほど。しらさぎの名のとおり真っ白な車体。前回のひだと違ってディーゼルではありません。
金沢駅に着いたら撮らなくてはいけない気がしてしまう鼓門。なんでこんなもの建てちゃったのかねぇ。
ひがし茶屋街の見返り柳。
ひがしやま酒楽の試飲コーナーで石川の地酒を飲みました。宗玄 石川門 純米無濾過生原酒 しぼりたて(珠洲市 宗玄酒造)。
天狗舞 山廃仕込 純米原酒 生酒(白山市 車多酒造)。
手取川 吉田蔵 純米大吟醸 無濾過生原酒(白山市 吉田酒造店)
獅子の里 超辛 純米酒(加賀市 松浦酒造)
中田屋和味で抹茶もいただきました。シュークリームにもロールケーキにも小豆が入ってました。甘すぎなくて美味しかった。ロールケーキは米粉を使っているそうでもちもちだったよ。
その後、兼六園へ。たぶん冬の雪吊りがないせいか「写真で見たアレだ!」という感動がなく・・・
唐崎松が立派で、造園屋さんが舟を出して手入れをしているのには驚きました。雪の降る頃に観たかったなぁ。
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夜は加賀料理と地酒のお店を予約していたのだけど、ウェブサイトから受けた印象とだいぶ違っていたせいか、料理もお酒もとても美味しかったんだけどなんとなくそこに腰を落ち着ける気分にはなれず、お腹を満たして二人で一合ずつ飲んだところで二軒目を探しました。
イメージは富山で訪れた居酒屋のような個性の強い大将のいるこじんまりとしたお店。ネットで探すには限界があるけど、イメージ通りのお店にたどり着くことが出来ました。特にルールはないけど、ちょっと個性的で、でも気さくで話し好きの店主と、とても感じの良いアルバイトの女性がカウンターの中にいて、人懐っこい常連さんも混ざって楽しい時間を過ごすことが出来ました。お酒もお勧めしてもらって燗にしてもらったり冷やで飲んだり。
菊姫 山廃純米(白山市 菊姫合資会社)
萬歳楽 山廃純米(白山市 小堀酒造店)
獅子の里 Oryzae(加賀市 松浦酒造)
遊穂 湯~ほっ。(中能登町 御祖酒造)
あともう一つ飲んだんだけど忘れちゃった。一軒目で飲んだお酒は、どちらも燗で。加賀の月 半月(小松市 加越酒造)と常きげん 山廃純米(加賀市 鹿野酒造)でした。
石川のお酒はすっきり爽やかなんだけど、口の中にざらりとした甘みが残ってしまい(100%ではないジュースを飲み続けた後のような)、あまりいい印象はもてませんでした。私が人生で初めて飲んだ日本酒は大学生の頃に実家で飲んだ「獅子の里」で、とても飲みやすかった印象が残っているのですが、好みが変わったとは言え、今でも美味しいと思うかなと楽しみにしていたのですが、まぁ、もう飲まなくてもいいかなというのが正直な感想でした。日本酒といえば居酒屋の安酒という私たち世代が持ちがちなイメージをまったく持たなかったのは、多分、父が純米酒しか飲まないようになった頃に私がお酒を飲むようになったことも大きいけれど(お酒が美味しいとか好きだとか思ったことがなかったので、親が飲むお酒を飲む→知っている銘柄しか手を出さない、というところからはみ出さないまま日本酒から離れてしまったのですよね)、何しろ最初の一口が獅子の里だったおかげなのではないかと思っていましたが、思えばずいぶん遠くへ来てしまったものです。
そんなことを思った金沢の夜でした。