ネットニュースを読んで気になっていた文庫Xのタイトルが解禁になりました。解禁になってから本屋さんに平積みになっているのを見て、そういえばと思い出し、タイトルを見てからちょっと悩んだけど、買ってみました。ノンフィクションを読むのは好きだし、これまでもこの類の本を読んでみようかと本屋さんで逡巡したことはあったけど、結局今まで一度も読んだことはありませんでした。なんて言うか…ワイドショー的悪趣味な論調だったら嫌だなと思って敬遠しちゃってたんですよね。でも、もちろん著者にもよるのだろうけど、この本に関しては読んで良かったと思っています。真摯な内容だし、とても読みやすい。
それにしても、この現代の日本において、司法がこんなレベルなのかと愕然としました。知らないって怖いな。警察や検察のメンツなどよりも、いかに真実のもとに裁くことが出来るかが唯一重要なことなはずなのに、どんなに影響が大きかろうが、間違いが起こってしまった時にきちんと間違いを認められないようならば、そのような人たちに判決を導き出すようなことをさせてはいけないのではないかと思ってしまう。いつ自分の身に降りかかるか分からないというのも怖いことです。
もともと新聞は取っていないし、地上波も見ないし、そもそも我が家にはTVもないので時事には疎いのですが、知らなかったで済ませてはいけないと思いました。そして、新聞もTVも鵜呑みにしてはいけない。すべての真実を知らなくても困らないかもしれないけど、たくさんの情報を取り入れること、そして自分の頭で考えることって本当に大事。
最近、なぜか本を読むという行為が自分に馴染まなくて、本を買ってきてもなかなかページが進まず、途中で投げ出すことも多かったのだけど、久しぶりに一気に読んでしまいました。文庫Xを読んだ人たちが絶賛していて、人に勧めたくなるという気持ちがよく分かりました。
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