朝から温泉に入ってから朝食。
そこでまさかの海苔わさび!売店にあるのは気づいていたけど似て非なるものだと思って買わずにいたけど、これは買わねば!
朝食後、ちょっと散策しようと思っていたら大雨になってしまったので断念。部屋でのんびりしていたらバスの出発時間が少し早まったので売店でお土産を買ってチェックアウトを済ませ、バスへ乗り込み中津川駅へ。
再び仁科吉五郎商店へ立ち寄り、小野櫻を家買って昨日の七笑と共に家への配送をお願いしました。
時間が余ったので入ったカフェというか喫茶店。飲み物にケーキが2つ付いて700円というケーキセットを頼んだら、予想を裏切る普通サイズのケーキでビックリ、美味しくてさらにビックリ。敦賀の時といい、駅前の喫茶店は侮れません。
まだ名古屋へは戻らず中央本線を松本方面へ。木曽川沿いを走ります。向かうは十六代九郎右衛門の蔵元、湯川酒造。
柿其渓谷。花崗岩の壁がすごい。コバルトブルーの水も晴れてたらもっとキレイなんだろうな。
寝覚の床。何年か前に仕事で南木曽へ行った時もここを通っているのだけど、爆睡していて車内アナウンスが長いなと思って覚醒した時にはよく分からないまま通過していたのでちゃんと見たのは初めてです。
藪原駅で下車して帰りの切符を購入し、土砂降りだったので駅で傘を借りて、湯川酒造への行き方を確認すると、地域振興バスが通っているのでそれに乗って蔵元の前で下ろしてもらえとのこと。バスが着いたら駅員さん自らバスの運転手さんにお願いしてくれました。優しい(*´ー`*)
バスの運転手さんと少し話したのですが、この辺りは外国人観光客がけっこう来るらしいです。こういう何もない所こそ来たいんだと言っていたとか。このぐらいの雨なら鳥居峠も越えていくそうです。
酒造に行く前に、もう一つの楽しみであるお蕎麦屋さんに寄りました。昨年初めて(だと思ってたけどそうではなかった)九郎右衛門を飲んだお店で感動しまくって、これはぜひ蔵へ行ってみたいと話していたら、カウンター席で隣りに座っていたお客さんが蔵の目の前に美味しいお蕎麦屋さんがあるとお勧めしてくれたので気になっていたのですが、期待を遥かに上回る素敵なお店でした。
古民家+薪ストーブというのは私のツボを押さえてます。
木曽路の特別純米をぬる燗でお願いしたら、囲炉裏に掛かっている鉄瓶で温めてくれました。これやってみたい!
日本酒セット。これも真似したい。
雨でけっこう濡れたので温かいとろろそばとすんきそば。どちらも美味しい。すんきの酸味もそばつゆによく合います。そば湯をいただいてあまりの美味しさに私にしては珍しくつゆも飲み干してしまいました。
目的地である湯川酒造の前には新しい杉玉が下がっていました。風情ある玄関構えにはそぐわない厳重なセキュリティ。これまで回った酒蔵のオープンな雰囲気とは勝手が違い戸惑います。
それでも社長のお母様と思われる女性に応対していただき、九郎右衛門さーんと思ったらここでは買えないと言われショック(>_<) 特約店にしか売らないんだとか。しかも後で聞いたところによると九郎右衛門は地元には卸してくれないそうです。なんかそれも戦略なんでしょうけど(ネットの情報によれば先代の発案のようです)なんだかなぁとモヤモヤしてしまいました。ここまで来て買えなかったことは残念だけどそれはともかくとして、もともとの戦略としては地元以外への知名度を上げるためでそれは成功したんだろうけど、そういうお酒が存在しているということを地元の人も知る機会が溢れている今、しかも人気商品になった今は、むしろここまで来ないと買えないものがあることの方がプレミア感高いと思うんだけどなぁ。まぁ、商売をしたことのないただのイチ消費者、イチ酒飲みの勝手な思い込みだけど。すでにいる特約店との関係とか色々あるとは思うけど、せっかくなら地元の人たちも巻き込んだ気分の良い商売をした方がいいよなぁと玄関先に並んだ高級車を見ながら思ったのでした。 ※後日追記:名古屋にいたから気付かなかったけど、『木曽路』が「ここまで来ないと買えないもの」なのだと気が付きました。名古屋はなぜか私たちの定点観測内に置かれていたので『木曽路』はどこでも普通に買えるものだと思っていたよ。結局のところ、あの寂れた街並みにそぐわない“表に陳列されていた”車に感じた違和感が穿った見方をさせてしまってるんだろうな。
そんなこんなで近くの酒屋さんで買い込んだ木曽路の小瓶を飲みながら名古屋へ戻ります。
もちろん美味しいし楽しいんだけどモヤモヤ。
名古屋へ着いて、串揚げを食べながらまた日本酒。陸奥八仙と大信州。陸奥八仙は甘々でした。大信州は初めて飲んだけどなかなか美味しかったです。
色々あったけど、総じて良い旅でした◎
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